こんにちは!
健康食品研究所のタナベです!
前回は「食品添加物の表記」についてお話させていただきました。
今回は「食品添加物の中身」についてお話させていただきます!
① ソルビン酸
ソルビン酸は世界で最も用いられている保存料です。
カビや酵母、細菌に幅広く効果があります。特に、カビや酵母は他の食品添加物では対応が難しく、ソルビン酸が広く使われる理由の一つです。
ソルビン酸は水に溶けにくいため、ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K)が用いられることもあります。ソルビン酸カリウムの効果はソルビン酸よりもやや劣るため、どちらを使うかはケースバイケースです。
ソルビン酸は化学合成により製造されています。
通常、未加工の食品には含まれていませんが、クラウドベリーの果実中に含まれているという報告もあります。
ソルビン酸は、脂肪を構成する成分である脂肪酸の一種です。
体内では、他の脂肪酸と同様に代謝され、二酸化炭素と水にまで分解されると考えられています。
② しらこたん白
しらこたん白はニシンやサケの白子から抽出されるたん白質で、日本で独自に開発された保存料です。
1987年に鹿児島大学と当社との共同研究により実用化されました。
日本の他に韓国でも使用することができます。
ソルビン酸は酸性でしか効果がありませんが、しらこたん白は中性~アルカリ性で効果が高くなります。
また、耐熱性菌(加熱に強い菌)の増殖を抑えることができます。
白子には長年の食経験があり、しらこたん白自体も安全性が確認されています。
しらこたん白は、小腸でアミノ酸にまで分解され吸収されると考えられています(アミノ酸は通常の食品に含まれるたん白質の構成成分です)。
食品への表示は、しらこたん白抽出物、しらこたん白、しらこ分解物、プロタミン、核たん白、しらこのいずれかが用いられます。
③ 安息香酸ナトリウム
安息香酸ナトリウムは、カビや酵母に効果があり、清涼飲料水等で使われる保存料です。
安息香酸は化学的な合成法により製造されています。自然界には広く分布しており、かんきつ類、バナナ、リンゴ、ナシ等の果実やチーズ、醤油等に含まれていると報告されています。
安息香酸は水に溶けにくいため、安息香酸ナトリウムがよく用いられています。
米国等では比較的幅広い食品への使用が許可されていますが、わが国ではキャビア、マーガリン、清涼飲料水、シロップ、醤油、菓子の製造に用いる果実ペーストに限られています。
いかがでしたか?
なんだか、化学の授業で習ったような習っていないような単語が出てきましたが‥(;’∀’)!
まずは、何がどのように使われているか知っていきましょう!