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現代人の救世主、スーパーフードを調べてみた (後編)

現代人の救世主、スーパーフードを調べてみた (後編)

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さて、前編と中編で”プライマリースーパーフード10”の8種類の栄養成分や食べ方について調べた内容を書かせていただきました。
後編は、”プライマリースーパーフード10”の残りの2種類について調べていきたいと思います。

ブロッコリースプラウト

”スプラウト”とは、発芽して間もない植物の新芽全般のこと。
発芽直後の新芽は成長するための栄養素を豊富に含み、成熟した野菜に比べて栄養価が高いのが特徴です。
ブロッコリースプラウトは、その名のとおりブロッコリーの新芽です。
アブラナ科の野菜に含まれる辛味成分である”スルフォラファン”が、成長したブロッコリーの数十倍含まれることが研究によりわかり、注目されています。
含まれる栄養素はブロッコリーと同様ですが、ブロッコリースプラウトに特徴的なのがスルフォラファンの含有量で、成長したブロッコリーの約7倍含まれています。
スルフォラファンには活性酸素を除去する効果があるといわれており、免疫力の増進や、がんの予防、生活習慣病予防、アンチエイジングなどに有効といわれています。
またスルフォラファンは、スギ花粉による花粉症の症状を緩和するといった効果発表されています。

■食べ方のポイント
ブロッコリースプラウトは、スプラウトの中でもマイルドな辛味でクセがなく、食べやすいのが特徴。
スルフォラファンやビタミンなどを効率よく摂るには、よく噛んで生で食べるのが良いでしょう。
油と相性が良いので、サラダのドレッシングやパスタのオイル、手巻き寿司、サンドイッチの具材に。
また、彩りや味のアクセントとしてパスタやうどん、冷や奴などにトッピングしても。
栄養成分のスルフォラファンは水に溶けやすいため、水にさらす時間は短時間にしましょう。
また、細胞を壊すことで吸収がよくなるともいわれていますので、細かく刻んで調理したり、よく噛んで食べたりした方が良いそうです。

ヘンプ

ヘンプとは麻のことで、ヘンプシードは麻の実です。
ヘンプの原産地は中央アジアとされ、農薬や除草剤を必要としない生命力のある植物と言われています。
綿・木材・石油で製造されている全てのものはヘンプで作ることができ、根・葉・茎・実など、ヘンプには不要な部分はないとまで言われています。
食用とされるのは主に、ヘンプの実(種子)。
海外では「ヘンプシード」と呼ばれるのが一般的です。
身近なところでは、七味唐辛子の中に入っているいちばん大きな丸い粒というとピンとくる方も多いのではないでしょうか。
麻は日本人には古くから馴染みがあり、麻の実は雑穀類のひとつとして古くから日本をはじめ世界中で食され、食用の他にも生活にいろいろと役立てられてきました。
日本では、麻の栽培が規制されているため、入手できるほとんどのものは輸入物とされています。

ヘンプシードは9種の必須アミノ酸を全て含み、その量は大豆の3倍といわれます。
ミネラル、必須脂肪酸などが豊富に含まれる一方で、トランス脂肪酸やコレステロールは含まず、便秘の予防・解消、整腸効果のある食物繊維と、便秘の改善に効果があるとされているマグネシウムが豊富に含まれています。
ヘンプシードに含まれている食物繊維のうち、約2割は水に溶けない性質をもつ不溶性食物繊維で、それが潤腸通便作用を促す働きがあり、腸内ではほとんど消化されずに水分を吸収して、元々の大きさの数倍から数十倍にも膨らみます。
これがたくさんあるとカサが大きく、水分を含んだ柔らかい便になり、排便しやすくなるのです。
便が出ることにより、有害物質を排出するという効果があります。

そして、食べ方ですがヘンプシードはナッツのように香ばしく、クセのない味わい。
柔らかいので、そのまま摂取しても消化しやすいのが特徴です。
生のまま料理に加えるだけで手軽に美味しく食べられるので、幅広く料理に使える点も魅力ですね。
炒めものやサラダにそのまま大さじ1杯程度振りかけると、サクサクの食感が加わって美味しさが増します。
きんぴらなどの和風のおかずの仕上げに大さじ1杯程度混ぜると香ばしい風味をプラスできます。
ゴマの代わりにすり鉢で擦って、ほうれん草と和えるのもオススメ。
大さじ1/2〜1を納豆に混ぜ合わせて炊きたてのご飯と一緒にいただくと、食が進みます。
手作りクッキーやチョコレートに混ぜたり、ヨーグルトにふりかけても美味しくいただけます。

まとめ

さて、3回に渡ってお送りした”プライマリースーパーフード10”ですが、いかがでしたか?
健康効果の高いスーパーフードですが、 むやみやたらにアレコレ取り入れたからといって急に健康になれるワケではありません。
スーパーフードには、ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸・必須脂肪酸・食物繊維など、身体に必要な栄養素が豊富に含まれますが、これらは主にからだの調子を整える役割をするものです。

対して、生命維持や新陳代謝の主材料として最も重要な役割をするものは、三大栄養素である”炭水化物”、”たんぱく質”、”脂質”です。
この三大栄養素を適正量補うことは、スーパーフードのみでは難しいのです。

1日3食の栄養バランスを整えた上で、どうしても不足しがちな栄養を補う為の補助的な食品として取り入れるのが、スーパーフードとの正しい付き合い方でしょう。

我々、日本人が特に意識して摂取することはない食品でも、海外ではスーパーフードとして紹介されているものもあります。
カテキン豊富な緑茶(特に抹茶)や、腸内環境を整える効果のある味噌や納豆、梅干し等の発酵食品、食物繊維が豊富なサツマイモなどです。
日本人にとっては身近な食材が、海外でスーパーフードとして親しまれているのは面白いですね。

適切な形でスーパーフードを毎日の食事に取り入れ、健康な身体を維持するのに役立てていきましょう。身近なものからで構わないので、皆さんもぜひ試してみませんか?

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