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「食の安全」を考える

「食の安全」を考える

前回は「健康にも環境にも良い野菜、栽培方法」についてお話させていただきました。
今回は「食の安全について」もう少し踏み込んで考えてみようと思います。
当記事を書いている私は…多少の健康は気になる年齢にはなりましたが、オーガニック志向でもないですし、農薬に対して過剰反応するワケでもなく、適度に何でも食べれば大丈夫でしょ?くらいの考えしか持っていませんでした。今回は客観的に気になる記事を調べてみた次第です。

2009年に英国食品基準庁(FSA)が「オーガニック食品と通常食品には、含有栄養素にも健康への寄与においても、大きな違いはない」という報告書を出しました。
日本のメディアはほとんど取り上げませんでしたが、それによってイギリスを中心に、”オーガニックパニック”と言われる大論争が巻き起こったそうです。
ヨーロッパ方面では結構盛り上がったようで、なんとチャールズ皇太子まで「オーガニック食品教」の信仰告白をされてます。。

一般的にオーガニック食品の方が通常食品に比べて高価です。
健康のためと信じてオーガニック食品を購入している方々は、その価格のために通常食品よりも少ない量しか購入出来なかったりするわけで、そのことで結果として健康被害を招いている可能性が、当時の新聞により示唆されています。
フルーツや野菜が体に良いことは間違いないので、予算の問題があるのであれば、オーガニック食品に拘泥することはありません。冷凍ものや缶詰であっても、食べた方が良いのではないでしょうか。
オーガニック食品で「なければダメ」だとか、オーガニック食品の方が「絶対に健康面で優れている」などのおかしな呪縛に囚われて、フルーツや野菜の食べる量が少なくなったり通常食品を除外することの方が、健康面ではよほど問題があるのでは。。
食品の可能性や安全性に対して、客観的な科学論理による正しい認識がなされることが、今後の食糧供給や環境負荷などの諸問題を考える上で、非常に重要になってくるのだと思えるのです。

未だに一般には、

・残留農薬は全て危険
・食品添加物や保存料は全て悪者
・天然素材は全て安全
・発がん性がある物質は全て拒否
・オーガニック食品は通常食品よりも優れている
・食品はゼロリスクであるべき

などということが、全く無批判に信じられています。

「地上最強の発がん性物質はカビ毒のアフラトキシンB1である」と聞いたことがあります。
農薬をほとんど使用せずに育てたが為に野菜そのものにカビが発生してしまっていたら…
毒性学的に問題のない量の防カビ剤と、カビが産生する最強の発がん物質との、どちらを選びますか?

自然界の植物は、一つとして「私を食べて」とは言っていません。
逆に、食べられまいと毒物を産生し、それを放出したり貯め込んだりしています
元を辿れば、食べて美味しい現在の野菜は、ほとんどが農薬の力を借りて作り出されたもので、自然そのものの野菜はまずいと言われています。
植物のほとんどが、動物に対して毒性を持つ物質を含んでいます
植物性アルカロイドなど、ほとんどが「毒物」と言えますが「毒」として作用しないのは、量が少ないからです。

“量が少ないから毒にはならない”これは、植物が元々含んでいるアルカロイドでも、人間が使用する農薬でも、同じ事なのではないでしょうか。

さらに、植物に含まれる成分の多くが未知のもので、アルカロイドの量も環境条件によっては変化するのに対して、農薬成分は毒性を示す量が分かっており人為的にコントロールすることが可能です。
コントロール出来るものと出来ないもの、どちらがより安全かは、自明であると言えるでしょう

「通常食品は農薬まみれ」と言う方も少なくないようですが、本当にそうなのでしょうか?
実は、残留農薬検査の結果は各地方自治体から発表されており、それを見れば残留農薬の実態が分かるのです。ほとんどが基準値の1/10~1/100以下です。
では、国内よりも気になる輸入農産物ではどうでしょうか。
やはりほとんどが基準値の1/10~1/100以下という結果になっています。
輸入農産物で最も悪名高い中国産の農産物だけを見ても残留農薬の検出数は全体の検出率の半分程度であり、その量も基準値の1/10以下という優秀な結果となっています。
つまり、「中国から輸入される野菜類は十分に管理され、また国内産・輸入物の全体としても農薬の使用は適切であるということを、科学的な客観データが明確に物語っている」ということなのです。

残留農薬においては通常食品に安全性の問題はありません。
「通常食品は残留農薬まみれ」などということは、無責任で非科学的な戯言に聞こえてしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
自然の恵みなどという言葉がありますが、食べられる為に(他者のために)存在している命は、この世界にひとつとしてないのです。
私自身も”食の安全”について考えるいい機会になりました。
皆さんも「本当に正しい食品の安全とは何か」について考えてみてはどうでしょうか?

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